ルミガン(ビマトプロスト)

ルミガンの副作用と発症時の適切な対処法を解説

ルミガンを使うとどんな副作用が?

ルミガンの主な副作用は目の周りの色素沈着

ルミガンの副作用として確認されている色素沈着は、まぶたや目の下にみられる頻度が高い症状です。有効成分ビマトプロストがメラニン色素を増やしてしまうことで、目の周りに黒ずみが生じてしまいます。

目の周り以外の部位に薬液が付着しても色素沈着が発生するおそれがあります。目の下の黒ずみはクマと誤解しやすいため注意してください。

ルミガンを使用してまぶたや目の下に黒ずみが生じた場合は、ルミガンの使用を一度中止するのが基本的な対処法です。

色素沈着は、時間の経過とともに皮膚のターンオーバーが進むと、やがて自然と薄くなって消滅します。

ただし、完全に消えるまでは長い期間が必要で個人差はあるものの1~4ヶ月ほどかかるケースがあります。皮膚のターンオーバーは加齢によって遅くなっていき、40代以上では黒ずみが消えるまで半年以上かかることもあります。

目の周りの血行が良くないと、ルミガンを使用したときに色素沈着が起こりやすいと考えられています。血行不良だと色素沈着が色濃く見えて目立ちやすくなってしまいます。

血行を良くしておくことで、色素沈着が起きづらくなったり、黒ずみが目立たなくなります。

ルミガンが目に入ってしまった場合の副作用

ルミガンは、まつ毛に塗布するよりも、点眼時の方が副作用が出やすいと考えられています。そのため、誤って薬液が目に入ってしまわないように慎重に使用する必要があります。

もし、薬液が目に入ってしまった場合には、速やかに正しい対処してください。

ルミガンが目に入ると、かゆみやゴロゴロと感じる軽度の刺激、あるいは涙が出たり眩しさを伴うことがあります。

目が充血するケースもあり、ルミガンを使用してなんらかの副作用の症状に気がついたら、すぐに使用を中止してください。

ルミガンは点眼薬として開発された薬なので、目に入ってしまっても重大な事態になることは基本的にありません。副作用の発症頻度としても、まれに上記のような症状が起こる場合があります。

ルミガンを使用中止した後は、しばらく様子を見て、症状が強まったり長引くようなら医師に相談してください。

相談先は、ルミガンを処方された病院やクリニックが良いでしょう。個人輸入でルミガンを購入した場合は、目の専門医がいる眼科を受診して症状を診てもらいましょう。

副作用の大半は軽度で、かゆみや充血もさほど強くない場合は、時間が経過することで改善していきます。

例えば、充血は血管を拡げて血流をよくする働きによる副作用で、血管拡張作用が影響しています。この状態は1~2時間くらいで治まるので、使用中止以外の対処は特に必要ありません。

ルミガンの重大な副作用について

ルミガンを使うことで起こる重大な副作用は、虹彩色素過剰と眼瞼溝深化の2つです。

虹彩色素過剰は、海外の臨床試験において確認されている副作用です。症状としては、黒目に色素が沈着して色濃くなります。

黒目に変化が起きて目の印象が大きく変わるため、虹彩色素過剰の症状が現れたら、ルミガンの使用を継続しても良いのか専門家の意見が不可欠となります。

発症する頻度がとても低いですが、重大な副作用として報告されている以上は注意が必要です。

もう一つの重大な副作用とされる眼瞼溝深化は、まぶたのくぼみが深くなるのが特徴です。ルミガンは、眼圧を下げる作用がありますので、眼圧が下がりすぎてしまった場合に現れやすくなります。

眼瞼溝深化は、眼圧の低下によってまぶたを支える力が弱まることで発症に至ります。まぶたのくぼみが目立つようになって、症状が進行すると二重のようになります。

二重になることがあるといっても、副作用である眼瞼溝深化の結果ですので、二重を目的にしてルミガンを使用することはやめてください。眼瞼溝深化の発症率は、虹彩色素過剰と同様に極めてまれです。