ルミガン(ビマトプロスト)

ルミガンを服用する前の注意事項。妊娠・年齢・病歴について

ルミガンの注意事項を把握してトラブル防止

妊娠・授乳中はルミガンの使用は原則禁止

ルミガンは、基本的に妊娠中や授乳中には使用するべきではないとされています。

ルミガンの安全性を確かめる臨床試験では、妊娠中の女性は対象から除外されており、副作用の発生頻度や症状の程度について確認されていません。

ルミガンの使用による妊娠中の母体や胎児への影響、または母乳への有効成分の移行などについての安全性は確立しておらず、注意事項として使用を避けるように呼びかけられています。

ルミガンを妊娠中のラットやマウスに経口投与した実験では、流産や早産が認められています。

この動物実験から、人間が使用した場合にも母体や胎児に対して毒性がある可能性が否定できず、妊婦や妊娠している可能性のある女性がルミガンを使用することは原則禁止とされています。

動物実験からは乳汁中に成分が移行したことが報告されています。人間の場合でも、母乳に移行して赤ちゃんに影響を与える可能性がありますので、授乳中はルミガンを使用しないでください。

やむを得ずルミガンを使用しなければいけない場合には、授乳を中止する必要があります。

眼科手術歴がある方などはルミガンの使用に注意が必要

眼科手術の経験がある方や高齢の方などは、ルミガンを使用する前に医師に相談したり、医師の指導下で慎重に使用します。

添付文書には、眼科の手術歴がある場合はルミガンの使用に注意が必要だと記載されています。

具体的には、無水晶体眼もしくは眼内レンズ挿入眼である方、硝子体手術など内眼手術の既往歴がある方はルミガンを慎重投与が求められています。

これらに該当する方がルミガンを使用すると、嚢胞様黄斑浮腫を含む黄斑浮腫の症状が現れやすかったり、それに伴って視力低下を引き起こされるおそれがあるので注意してください。

ルミガンを使用する前に医師に相談して許可された場合にのみ使うようにしてください。

高齢者は、生理機能が低下していることが多く、20代や30代などと比べて副作用が現れやすい傾向があります。特に大きな病気を患っていなくても医師の指導の下で適切に使用することが大切です。

ごくまれに急に異変が起こる可能性も否定できませんので、あらかじめ見てもらう病院やクリニックを決めておきましょう。

ルミガンの有効性分ビマトプロストに対して過敏症を起こしたことがある方は、使用しないでください。過去に過敏症を起こしたことがあると、再度使用した場合にも過敏症が発現する可能性が高く、安全にルミガンを使うことができません。

ルミガンは発毛可能な毛包がないと効果がない

ルミガンを使用している方の中には、育毛作用が十分に感じられないという方もいらっしゃるかもしれません。

ルミガンは、育毛条件が整っていないと、正常に効果を発揮することができません。ルミガンの効果を十分に得るためにも育毛条件について知っておきましょう。

人間の体には毛包という組織が存在しています。毛包は、毛穴の奥に毛根を包んでおり、毛の発育に関わっています。ルミガンは毛包に働きかけて育毛を促します。

ただし、元から発毛することができる毛包がなければ、ルミガンの効果は発揮されません。ルミガンを使用すると、毛周期における成長期が延長されて、まつ毛が長く太く成長するようになります。

しかし、そもそも毛が生える力がなければ、成長を促すことができません。発毛可能な毛包がある場合でも、使用方法を間違えていれば、効果は半減してしまいます。

ルミガンを使っても十分な効果が得られない場合には、発毛できる毛包がない状態であるか使い方が間違っている可能性が考えられます。

確実にルミガンの育毛作用を得たいのであれば、育毛するための条件が整っているか、しっかりチェックしましょう。